骨盤痛という痛みが存在しています。骨盤周辺に痛みが出る症状をさしていますが、原因はいくつか存在していますし、自覚症状も人それぞれです。
その中でも、共通している症状があります。それは、骨盤の関節周辺での痛みです。骨盤の関節は、仙腸関節と呼ばれ、左右に一対存在していますが、その動きは、ほんの僅かです。この部分は、上半身の体重を左右に分断して、両足にその体重を2分しています。スムーズに歩いたり、私たちが何気なくやっている作業の重要な部分を荷っている関節なのです。

仙腸関節は、その形状がはっきりとせず、顔の違いと同じように、その形に微妙な違いがあります。また、年齢と共にこの関節は磨耗して、関節靭帯は緩みます。緩んだ関節は、動きすぎるため、変形を加速しているとも考えられています。最終的には、痛みが生じて炎症を繰り返し、次第に動きは悪くなり、癒着も生じると考えられています。ここまでいくと、痛みも出ないかもしれません。
また、仙腸関節に直接感じない骨盤痛と思われる自覚症状もあります。いわゆる腰骨に沿った痛みや、股関節周辺の痛み、恥骨部分の痛みもよくある痛みです。これらはそれぞれ原因があります。まずは整形外科、婦人科、それぞれメディカルチェックが重要です。
特に、骨盤部の痛みと同時に、おなかの痛みが出てくることも有ります。この場合は骨盤内臓器の異常より発する、骨盤周辺の痛みとなります。感染症や腫瘍等の重大な疾患が隠れていることも稀ではありません。自覚が有りましたら、まずは医療検査を済ませましょう。
医療的に異常が見当たらない上記の痛みは、筋膜性の痛みかもしれません。トリガーポイントと呼ばれ、異常筋膜部位ではないところに痛みが出現します。治療は、原因筋の筋膜調整です。痛みの部分に施術をしても、効果はありません。

また、骨盤に付着している筋肉自体の異常も考えられます。外傷や一定姿勢での生活習慣は、特に何もしていないようで、筋肉に大きな負荷をかけているのです。例えば、座りっぱなしのデスクワークにおいても、大腰筋(骨盤の前に存在している筋肉)やハムストリングス(太ももの裏の筋肉)は過負荷になり、使い過ぎとなります。これによって骨盤の関節に負担がかかり、異常として自覚されることがとても多くあります。

いずれにしても、骨盤痛の多くは仙腸関節の痛みが多いと思われます。ただし、原因は人それぞれです。骨盤痛を感じたら、手遅れになる前にメディカルチェックですよ。