骨盤矯正を行う上で、意識して鍛えてほしい筋肉の中に骨盤底筋があります。文字通りで、骨盤の底にある筋肉群の事をいいます。
◎左の写真は、うつ伏せで寝た状態の姿勢です。
◎赤い斜線部に、骨盤底部を覆う筋肉群が存在しています。
◎生殖器がある部位ですので、女性と男性で筋肉が異なります。
◎座ると床に密着する部分です。
解剖学では、会陰は骨盤下口にあり、骨盤腔の下方の部分をさしています。殆んどは肛門挙筋が占めている部分ですが、この部分は生殖器もしくは肛門が存在し、おおよそ左右の坐骨を結んだ線で前部と後部に区別出来ます。この部位の強化は、女性の尿漏れや子宮脱・膀胱脱等の予防に効果的です。
前部には生殖器系があります。坐骨海綿体筋、球海綿体筋、会陰横筋、生殖隔膜があり、骨盤底の前部を成しています。また、後部は肛門挙筋(骨盤隔膜)、肛尾靭帯などがあり、骨盤底部の後部を形成しています。(男女の差あり)

これらの筋肉が収縮しますと、腹腔内や骨盤腔内の圧力を挙げます。これは排尿や排便を助けますが、同時に、骨盤内臓を保持する役目もなしています。このため、この筋肉の神経支配低下や筋力そのものの低下は、骨盤内の内臓を保つことが出来なくなってしまいます。子宮脱、膀胱脱はその典型的な疾患の例です。
また、外肛門括約筋は意識的に肛門を閉じたり開いたり出来る筋肉ですが、この調整が大便の排泄をある程度コントロールしています。ところが、中枢神経系の障害や筋力の低下は、排便のコントロールの能力が低下してしまいます。骨盤底筋は、非常に重要な筋肉であり、骨盤の正常な機能を保つことは元より、内臓の位置異常を正す上でも、たいへん重要な位置を占めています。骨盤体操には是非加えておくとよいでしょう。
骨盤底筋を鍛える方法
1、上向きで寝ていただいて、両膝を曲げます。足を少し開いた状態でお尻を持ち上げる体操です。意識して骨盤の下部(お尻の辺りや肛門周辺もしくは生殖器周辺)に力が入るようにエクササイズします。ゆっくりお尻を持ち上げて力が入ったら、ゆっくりお尻を降ろします。これの繰り返しで、骨盤底筋は鍛えることが出来ます。
2、専用に器具を使うことも出来ます。骨盤底筋を特異的に鍛える器具(例)がエクササイズ用として、市販されています。そのような専用器具を、ご自分で購入して使う方法もあります。
3、体力が弱っていたり、筋力トレーニングが不可能な方もおられます。このような方には、簡単に出来る腹式呼吸が向いています。難しいことは考えません。口から吐いていくことを意識して、この時に、おヘソの下の筋肉を意識して収縮させます。(お腹がへっこむ感じで力を入れる。) 更に、この時に股関節と股関節の間が、狭くなっていく様なイメージで吐くと、骨盤周辺の筋肉が意識できます。これを繰り返し行うと、内蔵が持ち上がり、2週間後には、お腹はへこみ、骨盤底筋も意識してコントロール出来るようになります。誰でも簡単にどこでも出来るので、是非、実行してくださね。

4、その他の方法もあります。
目的に合わせて、ご自身で方法を選択し、的確に目的達成されることが望ましいです。