骨盤は全骨格の一部ですが、骨は、動かない硬い白い無機質な物質のように、考えておられる人が多いのではないでしょうか。。
内臓は動いています。例えば、心臓が血液を全身に循環させる為に、1分間に70回くらい脈打っています。運動したら、もっと頻回動くのです。これを1日もしくは1年と換算していくと、大変な数になります。『心臓さん、有難う』と言いたくなってしまいます。
ところが、骨は脈打っているわけではありませんし、レントゲンで見ても、静止画のようです。でも、骨も生きています。代謝もしていますし、血液循環や栄養補給も重要な作業であり、日常的に行われているのです。
私たちは、そのような骨の営みをまったく理解していません。それゆえ、硬い無機質な存在にしか考えません。骨が重要なことは、誰しも疑いませんし、知っています。ところが、骨も心臓のように、脈打って動いていると言われたら信じられるでしょうか。。信じられませんよね。少なくとも私はですが。
そして、骨盤が生き物のように、身体の中で不随意的に動いているといったら信じられるでしょうか。不随意運動とは、意思とは別に、自動運動していることです。逆に、随意運動があり、私たちが、常に意識をして体を思い通りに動かしている運動のことを言います。心臓の動きは、不随意運動に属します。そして、走ったり、手を振ったりといった動作は、随意運動に属すわけです。
ここで、骨盤が生き物のように不随意運動していると言ったら、信じられるでしょうか。。
実は動いていると言われています。一般医療的には、骨は不随意運動はしません。ところがオステオパシー(アメリカの医学)では、この骨盤の不随意運動を肯定しています。また、これに根拠を置いた治療までされていますし、高い効果を挙げているようです。骨盤に限らず、頭蓋骨や背骨も不随意運動をしていて、重要な生理作用として、例えば、脳脊髄液の循環を行っているとも言われます。
これらを考慮してみると、『骨盤矯正は、本気で、しかも慎重に実行しなければならない』ことが、容易に想像できます。骨盤だけを矯正するわけではなく、人間そのものを矯正することになる訳ですから。
骨盤矯正に大切なことの一つは、骨盤の本来の性質を良く知ることが、その重要な一つなのかもしれませんね。生き物の骨盤として矯正しなければならない訳ですから。